JAPANNEXTの「JN-iBC375G144UQP-HSC9」は、37.5インチの湾曲IPS BLACKパネルを採用した、UWQHD+対応のウルトラワイドゲーミングモニターです。
最大144Hzの滑らかな映像表示に加え、一般的な34インチモデルよりも広い画面と、IPS系では高いコントラスト比が魅力。ゲームへの没入感だけでなく、仕事のしやすさにもこだわった製品です。
気になるのは、約12万円という価格でしょう。今回は製品ページや仕様表、取扱説明書、販売情報をもとに、性能や機能を詳しく整理し、安価な34インチモデルとの違いも含めて評価します。
結論|JN-iBC375G144UQP-HSC9は買いか
37.5インチ・UWQHD+・IPS BLACKの組み合わせに魅力を感じるなら、十分検討する価値があります。 大画面でゲームを楽しめるうえ、USB-C給電やKVMなど、仕事にも便利な機能が充実しています。
ただし、参考価格は119,980円。34インチなら5万円前後でも高性能なモデルが買えるため、単純なコスパ重視ではおすすめしません。画面の大きさや解像度、パネルの違いに価格差を払える人向けの一台です。
※34インチを含めて価格や性能を比べたい人は、144Hz以上のウルトラワイドモニターおすすめも確認しておくと、画面サイズやパネルの違いから判断できます。
30秒診断|自分に合うモニターか

| やりたいこと・重視する条件 | 判定 |
|---|---|
| 大画面でRPGやレースゲームに没入したい | ◎ 向いている |
| ゲームとデスクワークを1台で快適にこなしたい | ◎ 向いている |
| 暗いシーンの見やすさや豊かな色彩を重視したい | ○ 向いている |
| ノートPCをケーブル1本で接続したい | ◎ 向いている |
| 240Hz以上でFPSをプレイしたい | △ 別モデルを比較 |
| PS5をメインに使いたい | △ 16:9モデルも検討 |
| できるだけ安くウルトラワイド環境を作りたい | × 向いていない |
メリット・デメリット
メリット
- 37.5インチの湾曲ウルトラワイドによる高い没入感
- IPS BLACKと広色域による豊かな映像表現
- UWQHD+の広い作業領域と最大144Hzの両立
- USB-C 90W給電、KVM、PIP/PBPなど機能が充実
- 高さ調整スタンドやスピーカーを標準搭載
デメリット
- 34インチの競合モデルと比べて価格が高い
- HDMI接続では最大75Hzに制限される
- HDRの表現力には過度な期待はできない
- 大型で重量があり、設置スペースが必要
基本スペック・価格
| 項目 | スペック |
|---|---|
| メーカー | JAPANNEXT |
| 型番 | JN-iBC375G144UQP-HSC9 |
| 発売日 | 2026年9月 |
| 画面サイズ | 37.5インチ |
| 解像度 | 3840×1600(UWQHD+) |
| アスペクト比 | 21:9 |
| パネル | IPS BLACK・非光沢 |
| 画面形状 | 湾曲(R2300) |
| 最大リフレッシュレート | 144Hz |
| 応答速度 | 1ms(GTG:OD時/MPRT) |
| VRR | Adaptive-Sync(FreeSync) |
| 輝度 | 300cd/m² |
| コントラスト比 | 2000:1 |
| 表示色 | 10.7億色 |
| 色域 | sRGB 100%、DCI-P3 96% |
| HDR | 対応 |
| 映像入力 | HDMI 2.0×1、DP 1.4×1、USB-C×1 |
| USB-C給電 | 最大90W |
| その他機能 | KVM、USBハブ、PIP/PBP |
| スピーカー | 3W×2 |
| スタンド | 高さ・チルト・スイーベル調整 |
| VESA | 100×100mm |
| 本体サイズ | 幅897×高さ450~570×奥行238mm |
| 重量 | 約9.5kg |
| 保証 | 2年間 |
| 参考価格 | 119,980円 |
| 価格確認 | 2026年10月 |
画質|37.5インチのUWQHD+とIPS BLACKが最大の魅力

34インチでは味わえない大画面と広い表示領域
一般的な34インチのUWQHD(3440×1440)と比べると、表示できる画素数は約24%増加。特に縦方向が160ピクセル広くなっており、ゲームの世界をより大きく表示しながら、細かな情報も確認しやすくなります。
画素密度自体は34インチUWQHDとほぼ同じなので、文字が劇的に細かくなるわけではありません。
R2300の湾曲パネルも、大画面との相性が良好。左右に広がる映像へ視線を移動しやすくなります。
仕事でも、ブラウザと資料を並べたり、動画編集のタイムラインを広く表示したりと、画面サイズを活かせる場面は多いでしょう。
IPS BLACKで暗いシーンも色鮮やかに
一般的なIPSパネルのコントラスト比は1000:1程度ですが、本機は2000:1。IPS系の広い視野角を維持しながら、黒をより深く表現できることが特徴です。
洞窟や夜景など、暗い場面が多いゲームでは特に期待できます。もちろん、OLEDのように完全な黒を表現できるわけではありませんが、標準的なIPSとの違いを感じやすいポイントです。
さらに、sRGB 100%、DCI-P3 96%という広色域にも注目。10.7億色表示と合わせて、色彩豊かなゲームや映像コンテンツを楽しみたい人にも魅力があります。
なお、色域の広さは色精度の高さを直接示すものではありません。写真編集などで厳密な色合わせを行う場合は、その点を分けて考えましょう。
HDRは対応するが、過度な期待は禁物
HDR表示にも対応していますが、輝度は300cd/m²で、DisplayHDR認証を取得した高輝度モデルとは違います。
HDRコンテンツを表示できること自体はメリットでも、強い光の表現や明暗差を重視するなら、Mini LEDやOLEDを採用した製品のほうが候補になります。
ゲーミング性能|144Hzの滑らかさと21:9の視界が強み
最大144Hzのリフレッシュレートに対応し、一般的な60Hzモニターよりも滑らかなゲーム映像を楽しめます。
応答速度はオーバードライブ時のGTGとMPRTで1ms。Adaptive-Sync(FreeSync)も備えており、フレームレートの変動による画面のズレやカクつきを抑える機能も用意されています。
ただし、1msは公称値なので、実際の残像の少なさや入力遅延まで判断することはできません。
本機は240Hz以上の競技向けモデルを狙う製品ではなく、高解像度と滑らかさを両立してゲームを楽しむタイプです。
横に広い視界はRPGやレースゲームと好相性
21:9表示に対応したゲームでは、一般的な16:9よりも左右に広い範囲を映せる場合があります。
たとえば、RPGで複数の敵を相手にする場面や、広いダンジョンを探索する場面では、横方向の情報を把握しやすくなることが期待できます。レースゲームなら、周囲の車両やコースの状況が見やすくなるのも利点です。
もっとも、すべてのゲームで視界が広がるわけではありません。タイトルによっては表示範囲が変わらなかったり、左右に黒帯が入ったりする場合もあります。
高解像度を活かすにはPC性能も必要
UWQHD+は通常のUWQHDよりGPUへの負荷が増えやすくなります。
特に最新の重量級ゲームで高画質と高フレームレートを両立したい場合は、ミドルクラス以上、できればハイクラスのGPUを組み合わせたいところです。
※PC側の購入まで考えるなら、RTX 5070 Ti搭載ゲーミングPCなどを比較できます。ただし、UWQHD+でのfpsはゲームや画質設定によって変わります。
144Hz対応でも、すべてのゲームが144fpsで動くわけではありません。使用するPCの性能と、遊びたいゲームの重さを考えて選びましょう。
機能性|ゲームにも仕事にも便利な機能が充実
KVMでは、モニターに接続したキーボードとマウスを2台のPCで共有できます。たとえば、ゲーム用デスクトップPCと仕事用ノートPCを使い分ける場合、周辺機器を何セットも用意する必要がありません。
PBPは2つの入力映像を左右に並べる機能、PIPはメイン画面の中に小さな別画面を表示する機能です。広い画面を活かして、複数のPCを同時に確認したい場合に役立ちます。
ほかにも、FPS・RTSなどの画質モードやクロスヘア表示、ブルーライト軽減、フリッカーフリーといった基本機能を搭載しています。
さらに、3W×2のスピーカーも内蔵。別途スピーカーを用意しなくても音を出せるため、普段使いには便利でしょう。
接続性|DPとUSB-Cなら144Hz、HDMIは75Hzまで

映像入力はHDMI、DisplayPort、USB-Cの3種類です。ただし、接続端子によって最大リフレッシュレートが異なります。
| 接続端子 | UWQHD+時の最大Hz |
|---|---|
| HDMI 2.0×1 | 75Hz |
| DisplayPort 1.4×1 | 144Hz |
| USB-C×1 | 144Hz |
ゲーミングPCで144Hzを活かすなら、DisplayPort接続が基本です。
※接続する端子で最大Hzが変わる理由は、HDMIとDisplayPortの違いでも整理しています。
DPケーブルとUSB-Cケーブルは付属しており、対応機器なら購入後すぐに接続できます。
USB-C 90W給電とKVMでPC作業も快適
USB-C映像出力と給電に対応したノートPCなら、最大90Wの給電と画面表示をケーブル1本にまとめられます。デスク周りをすっきりさせたい人にはうれしい機能です。
※ほかの給電対応モデルや接続条件も知りたい場合は、USB-C対応ゲーミングモニターが参考になります。
USBハブはUSB-Aを2基備え、KVM利用時にはデスクトップPC側を映像ケーブルとUSB-Bケーブル、ノートPC側をUSB-Cで接続する構成になります。必要なUSB A-Bケーブルも付属します。
PS5でも使えるが、ウルトラワイドの魅力は活かしにくい
PS5との接続では、WQHD(2560×1440)・120Hz表示に対応しています。
ただし、PS5は21:9のウルトラワイド出力に対応していないため、PCゲームのように横長の視界を活用することはできません。画面比率を保つ設定では左右に余白が生じます。
PS5が主な用途なら、16:9の32インチ4Kモニターなども比較したいところです。
※PS5を中心に選ぶなら、PS5向けゲーミングモニターで、4K・120HzやHDMIの条件まで比較できます。
スタンド・設置|調整機能は充実、ただし大きさに注意
スタンドは120mmの高さ調整に加え、上下のチルトと左右各30度のスイーベルに対応しています。
大型モニターは画面の高さや角度が合わないと使いにくいため、標準スタンドで細かく調整できるのは大きなメリットです。
VESA 100×100mmにも対応し、モニターアームへの交換も可能。ただし、重さがあるため、アームの耐荷重や取り付け条件はしっかり確認する必要があります。
※アームで設置する場合は、ゲーミングモニター用アームの選び方も参考に、耐荷重とデスクへの固定方法を確認してください。
横幅は約90cm、奥行きもスタンド込みで約24cmあります。壁との距離やキーボードを置くスペースまで考えておきたいところです。
ライバル比較|同価格帯でどの位置にあるか
本機の参考価格は約12万円ですが、34インチのUWQHDモニターなら、5万円前後でも選択肢が豊富にあります。
また、40インチで144Hzに対応する製品も、10万円以下で購入可能です。価格だけで選ぶなら本機は不利ですが、37.5インチ・UWQHD+・IPS BLACKという組み合わせには独自の魅力があります。
| モデル | 参考価格 | 画面・解像度 | パネル・最大Hz |
|---|---|---|---|
| JN-iBC375G144UQP-HSC9 | 119,980円 | 37.5型 湾曲 3840×1600 | IPS BLACK・144Hz |
| JAPANNEXT JN-IPSC34UQ2-HSC6 | 49,980円 | 34型 湾曲 3440×1440 | IPS・100Hz |
| Philips 34M2C3500L/11 | 約36,000円 | 34型 湾曲 3440×1440 | Fast VA・180Hz |
| JAPANNEXT JN-IPS401UWQHD144-C90W | 88,800円 | 40型 平面 3440×1440 | IPS・144Hz |
※価格は2026年10月の確認時点。販売店や時期によって変動します。
JN-IPSC34UQ2-HSC6なら、USB-C 65W給電やKVMを備え、仕事中心の使い方では十分な機能を持っています。ゲームの滑らかさと価格を重視するなら、180Hz対応の34M2C3500L/11も魅力的です。
画面サイズを優先する場合は、40インチのJN-IPS401UWQHD144-C90Wという選択肢もあります。ただし、こちらは平面パネルで、解像度は3440×1440。USB-C接続時の最大リフレッシュレートも60Hzです。
34インチより広いUWQHD+の表示領域と、IPS BLACKによる2000:1のコントラストを、144Hzの湾曲画面で楽しめること。 この組み合わせを重視するなら、価格差にも納得しやすいでしょう。
なお、37.5インチのIPS BLACKを搭載した旧モデル「JN-IB375C144UQR-H」も存在しますが、現在は生産完了となっています。
JN-iBC375G144UQP-HSC9をおすすめする人・おすすめしない人
おすすめする人
- RPG、レースゲーム、シミュレーション系を大画面で楽しみたい人
- IPS BLACKの高コントラストと広色域に魅力を感じる人
- ゲームと仕事の両方で使える高機能モニターが欲しい人
- デスクトップPCとノートPCを切り替えて使う人
- 一般的な34インチより大きく、作業領域も広いウルトラワイドが欲しい人
おすすめしない人
- 価格を抑えてウルトラワイド環境を作りたい人
- 240Hz以上の高リフレッシュレートを優先する人
- PS5など家庭用ゲーム機を中心に使う人
- OLEDやMini LEDのHDR表現を求める人
- デスクの設置スペースに余裕がない人
まとめ
約12万円という価格は安くありませんが、一般的な34インチでは物足りず、画面の広さと画質、機能性のすべてにこだわりたい人には魅力的な選択肢と言えるでしょう。
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