MSI「PRO MP273」は、27インチ・フルHD・IPSパネルを採用したビジネス向けモニターです。
発売は2023年6月で、現在は100Hz対応のPRO MP273A・PRO MP273APや、144Hz対応のPRO MP273 E14Aなど、同じMP273系に新しいモデルが増えています。
この記事では、PRO MP273の仕様や特徴を整理しながら、MP273A・MP273AP・MP273U・PRO MP273 E14Aとの違いまで比較します。
※本記事は製品仕様、製品情報、販売情報をもとに購入判断に必要なポイントを整理しています。
結論|PRO MP273は今から選ぶべき?
PRO MP273は、27インチ・フルHD・IPS・75Hzというシンプルな構成で、事務作業やWeb閲覧など普段使いには十分な性能があります。
ただし、新品を今から探すなら話は別です。2026年には144Hz対応のPRO MP273 E14Aまで登場しているため、PRO MP273がかなり安く手に入る場合を除き、新しいMP273系と価格を比べてから決めるのが無難です。
30秒でわかるPRO MP273の選び方

| こんな使い方をしたい | 判断 |
|---|---|
| PRO MP273をすでに持っている | 事務作業や普段使いなら買い替えを急ぐ必要はない |
| PRO MP273をかなり安く買える | 用途が仕事中心なら候補 |
| 新品価格の差が小さい | PRO MP273 E14Aなど新しいモデルも比較 |
| スクロールの滑らかさを重視 | 100HzのMP273A/AP、144HzのE14Aが有利 |
| 高さ調整や縦表示が欲しい | PRO MP273AP向き |
| 4Kの高精細表示が欲しい | PRO MP273U向き |
| USB-C接続を重視 | MP273系の別モデルも含めて検討 |
| FPSなどゲームを重視 | 144Hz以上のゲーミングモニターも比較 |
PRO MP273のメリット・デメリット
メリット
- 27インチの大きなIPSパネル
- 最大75Hzで60Hzより滑らか
- HDMI・DisplayPortの2系統入力
- 1W+1Wスピーカーを内蔵
- アンチフリッカー・ブルーライトカット対応
- VESAマウント対応
デメリット
- 27インチで解像度はフルHD
- スタンドはチルト調整のみ
- USB-Cには非対応
- 最大75Hz・5ms GTGと現在では控えめ
- 新品の販売状況が安定しにくい
PRO MP273の基本スペック
| 発売日 | 2023年6月 |
| 画面サイズ | 27インチ |
| パネル | IPS/ノングレア |
| 解像度 | 1920×1080(フルHD) |
| リフレッシュレート | 最大75Hz |
| 応答速度 | 5ms(GTG) |
| 視野角 | 178°(H)/178°(V) |
| 輝度 | 250cd/㎡ |
| コントラスト比 | 1,000:1 |
| 色域 | sRGBカバー率95% DCI-P3カバー率84% |
| 最大表示色 | 約1,677万色 |
| HDMI | HDMI 1.4b ×1 フルHD/最大75Hz |
| DisplayPort | DisplayPort 1.2a ×1 フルHD/最大75Hz |
| 音声出力 | ヘッドホン出力 ×1 |
| スピーカー | 1W+1W |
| スタンド | チルト:-5°~20° |
| VESA | 75×75mm |
| 本体サイズ | 613.5×181.1×462.6mm |
| 重量 | 約3.9kg |
| 消費電力 | 使用時21W/スタンバイ時0.5W |
| 保証 | 3年間 |
主な付属品
- HDMIケーブル
- 電源ケーブル
- ACアダプタ
- クイックスタートガイド
PRO MP273はMP273シリーズの旧ベースモデル
「MP273」と付くモデルはいくつかありますが、性能や用途は同じではありません。
PRO MP273は75Hzの基本モデル。PRO MP273AとPRO MP273APでは100Hzへ強化され、2026年登場のPRO MP273 E14Aでは最大144Hzまで引き上げられています。
| 項目 | PRO MP273 | PRO MP273A | PRO MP273AP | PRO MP273U | PRO MP273 E14A |
|---|---|---|---|---|---|
| 画面 | 27インチ | 27インチ | 27インチ | 27インチ | 27インチ |
| 解像度 | FHD | FHD | FHD | 4K | FHD |
| 最大Hz | 75Hz | 100Hz | 100Hz | 60Hz | 144Hz |
| 応答速度 | 5ms GTG | 1ms MPRT | 1ms MPRT | 4ms GTG | 1ms MPRT |
| 輝度 | 250cd/㎡ | 300cd/㎡ | 300cd/㎡ | 300cd/㎡ | 250cd/㎡ |
| sRGB | 95% | 99% | 99% | 99% | 90% |
| スピーカー | 1W+1W | 3W+3W | 3W+3W | 3W+3W | 3W+3W |
| 高さ調整 | × | × | ○ | × | × |
| スイベル | × | × | ○ | × | × |
| ピボット | × | × | ○ | × | × |
| VESA | 75×75 | 75×75 | 75×75 | 75×75 | 100×100 |
| 主な特徴 | 基本モデル | 100Hz・基本性能強化 | 100Hz・多機能スタンド | 4K重視 | 144Hz・HDR・FreeSync |
※GTGとMPRTは測定方法が異なるため、応答速度の数値だけで単純比較はできません。
PRO MP273A|100Hzに強化したモデル
PRO MP273Aは、PRO MP273と同じ27インチ・フルHD・IPSを採用しながら、リフレッシュレートを75Hzから100Hzへ引き上げています。
輝度は300cd/㎡、sRGBカバー率は99%、スピーカーも3W+3Wへ強化。ハードウェアブルーライトカットやEye-Q Checkも追加されており、基本性能はPRO MP273より充実しています。
PRO MP273AP|スタンド調整を重視するモデル
PRO MP273APの表示性能は、27インチ・フルHD・100Hz・IPSとPRO MP273Aに近い構成です。
大きな違いはスタンドで、高さ110mm、左右30°のスイベル、90°のピボットに対応します。モニターアームを使わず画面位置を細かく調整したいなら、MP273系では分かりやすい選択肢です。
PRO MP273U|4K解像度を重視するモデル
PRO MP273Uは名前こそ近いものの、フルHDモデルの単純な後継ではありません。
解像度は3840×2160の4Kで、最大60Hz。sRGB 99%、AdobeRGB 93%、DCI-P3 98%に対応し、約10億7,300万色表示、HDR、PIP/PBPにも対応します。
文字や画像の細かさ、広い作業領域を重視するなら、75HzのPRO MP273とは別方向のモデルとして考えるのが分かりやすいです。
PRO MP273 E14A|2026年の144Hzモデル
PRO MP273 E14Aは2026年5月に登場した、27インチ・フルHD・IPSの新しいMP273系モデルです。
最大144Hz、1ms MPRT、3W+3Wスピーカーに加え、FreeSync、HDR、Eye-Q Checkにも対応。普段のスクロールだけでなく、ゲームでもPRO MP273より滑らかな表示を狙えます。
一方、sRGBカバー率は90%で、PRO MP273A/APの99%より低めです。新しいモデルだからすべての仕様が上というわけではなく、E14Aは特にリフレッシュレートを重視した構成と考えると分かりやすいでしょう。
仕事用モニターをほかのメーカーも含めて比較するなら、在宅・テレワーク向けIPSモニターも参考にしてください。
27インチ・フルHDは文字を大きめに表示しやすい

PRO MP273は27インチの画面に、1920×1080のフルHD解像度を組み合わせています。
WQHDや4Kほど表示できる情報量は多くありません。その代わり、Windowsの表示倍率を100%にした状態でも文字やアイコンが比較的大きく表示されるため、細かすぎる表示が苦手な人には扱いやすい構成です。
ブラウザ、Excel、Word、メールなどを中心に使うなら十分ですが、複数のウィンドウを広く並べたい場合はWQHDや4Kのほうが向いています。
IPSパネルで斜めからでも表示が変わりにくい
パネルはIPS方式で、視野角は水平・垂直ともに178°です。
正面から少し外れて見ても色やコントラストの変化を抑えやすいため、サブモニターとして斜めに設置する場合や、複数人で画面を見る場面でも使いやすいパネルです。
色域はsRGBカバー率95%、DCI-P3カバー率84%。一般的な事務作業や動画視聴には使いやすい一方、色精度を重視する写真編集や映像制作向けとして選ぶモデルではありません。
最大75Hz・5ms GTGの表示性能
PRO MP273のリフレッシュレートは最大75Hzです。HDMIとDisplayPortのどちらでも、フルHD時に最大75Hzまで対応します。
60Hzより画面更新回数が増えるため、マウスカーソルの移動やWebページのスクロールは少し滑らかになります。
ただ、現在は100Hz以上のビジネスモニターも珍しくありません。ゲームまで考えるなら、144Hz対応のPRO MP273 E14Aやゲーミングモニターとの性能差は大きくなります。
27インチでゲーム性能も重視するなら、27インチゲーミングモニターも比較しておくと選びやすくなります。
アンチフリッカー・ブルーライトカットに対応
アンチフリッカー
PRO MP273はアンチフリッカーに対応し、画面のチラつきを抑える設計です。
仕事やWeb閲覧などで長時間モニターを使う場合にも取り入れやすい機能です。
ブルーライトカット
ブルーライトカット機能も搭載しており、必要に応じて画面の青色成分を抑えられます。
色味が変わる場合もあるため、画像の色を確認するときなどは用途に合わせてオン・オフを使い分けるとよいでしょう。
Adaptive-Sync
Adaptive-Syncにも対応しています。
対応するPC環境では、ゲーム中にGPU側のフレームレートとモニターの表示タイミングを合わせることで、画面のズレを抑えやすくなります。
ただし最大75Hzなので、高リフレッシュレートを重視するFPS用途より、普段使いや軽いゲームまでを想定した性能です。
接続端子|HDMIとDisplayPortを1つずつ搭載

HDMI・DisplayPort
映像入力はHDMI 1.4b×1、DisplayPort 1.2a×1です。
どちらもフルHD時に最大75Hzまで対応するため、デスクトップPCとノートPCなど、2台を接続して切り替えて使えます。
一方、HDMIは1ポートだけで、USB-C映像入力やUSB給電には対応していません。ノートPCをUSB-Cケーブル1本でつなぎたい人には物足りない構成です。
ヘッドホン出力・スピーカー
ヘッドホン出力を1つ備え、1W+1Wのステレオスピーカーも内蔵します。
Web会議や動画などで簡単に音を出すだけなら、別途スピーカーを置かずに使えるのが便利です。
スタンドはチルトのみ|VESA75対応
付属スタンドで調整できるのは、-5°~20°の上下角度だけです。
高さ調整、左右のスイベル、画面を縦にするピボットには対応していません。
机やイスとの高さが合わない場合は、モニター台を使うか、75×75mm対応のモニターアームを利用すると位置を調整しやすくなります。
スタンド調整を最初から重視するなら、高さ・スイベル・ピボットまで備えるPRO MP273APのほうが使いやすい構成です。
2026年現在の販売状況と選び方
PRO MP273は2023年発売のモデルで、2026年現在は同じMP273系に複数の新しいモデルがあります。
販売状況も発売当時とは変わっています。PRO MP273AやPRO MP273APは取扱終了になっているショップがある一方、2026年発売のPRO MP273 E14Aは新品販売が続いています。
旧PRO MP273については、中古品として流通するケースもあります。このため、「1万円台なら高コスパ」と価格だけで判断するのはおすすめしません。
PRO MP273を買うなら、その時点の価格とPRO MP273 E14Aなど新しいモデルとの差額を確認することが重要です。
価格差が小さいなら、144Hzや3W+3Wスピーカーなどを備えるE14Aのほうが性能面では選びやすくなります。反対に、PRO MP273がかなり安く、用途も事務作業やWeb閲覧中心なら旧型を選ぶ余地はあります。
PRO MP273をおすすめする人・しない人
おすすめする人
- PRO MP273をすでに所有していて仕様を確認したい人
- 27インチ・フルHDのシンプルなモニターが欲しい人
- 仕事やWeb閲覧を中心に使う人
- 安い在庫品や中古品を見つけた人
- HDMIとDisplayPortが1つずつあれば足りる人
おすすめしない人
- 新品の27インチモニターを今から購入する人
- 高さ調整やピボットを使いたい人
- USB-CでノートPCを接続したい人
- WQHDや4Kの広い作業領域が欲しい人
- 競技FPSを中心にプレイする人
ゲーム用途まで含めて選び直す場合は、解像度やリフレッシュレートの違いをゲーミングモニターの選び方 完全版で確認できます。
まとめ
PRO MP273は、27インチ・フルHD・IPS・75Hzを採用した、シンプルなビジネス向けモニターです。
HDMIとDisplayPort、1W+1Wスピーカー、アンチフリッカー、ブルーライトカットなど基本機能はそろっており、仕事や普段使いなら現在でも十分使えます。
ただし、2026年現在は100Hz対応のPRO MP273A/APだけでなく、144Hz対応のPRO MP273 E14Aも登場しています。
すでにPRO MP273を持っているならそのまま使える一方、新しく購入するなら旧型という理由だけで選ばず、新しいMP273系との価格差を確認してから決めるのがおすすめです。
