BenQ EX271QMは、27インチのWQHD解像度に320Hzの高リフレッシュレートを組み合わせたゲーミングモニターです。FPSのような動きの速いゲームだけでなく、RPGやアクションゲームの映像も重視したい人を狙ったMOBIUZシリーズの上位寄りモデルです。
320Hzだけを見ると、もっと安い競合があります。EX271QMの魅力は、DCI-P3 95%のIPSパネルに加え、ゲームに合わせたカラー調整、High Pixelコントラスト調整、Smart Game Artなど、映像の見せ方まで含めて作り込まれていることです。
※本記事は、製品ページ、仕様表、販売情報をもとに、購入前の判断材料を整理しています。
結論|EX271QMは買いか
EX271QMは、WQHDの高精細さと320Hzを両立しつつ、FPSだけでなくRPGやアクションゲームの映像にもこだわりたい人に向いています。
6万円台は安くありませんが、MOBIUZ独自の映像機能やスピーカー、高さ調整まで含めた多用途性が強みです。320Hzだけが目的なら、4万円台の競合も比較したほうがいいでしょう。
※同じWQHDでも価格や最大Hz、パネル方式まで広く比較したい場合は、WQHDゲーミングモニターから条件を絞れます。
EX271QMを30秒で診断

| こんな使い方をしたい | 判断 |
|---|---|
| WQHDでFPSを高リフレッシュレートで遊びたい | 向いている |
| FPSだけでなくRPGやアクションも1台で楽しみたい | 向いている |
| 27インチでもFPS時は画面を小さく使いたい | 向いている |
| モニター内蔵スピーカーも使いたい | 向いている |
| ノートPCへUSB-Cケーブル1本で給電したい | 向いていない |
| 320Hzだけをできるだけ安く手に入れたい | 別モデルも比較 |
| 4Kの細かな表示を最優先したい | 別モデルを検討 |
EX271QMのメリット・デメリット
メリット
- WQHDと320Hzを両立している
- MOBIUZ独自のゲーム向け映像機能が豊富
- 24インチ表示を使える
- 2.5W×2スピーカーを内蔵
- 高さ調整とVESAマウントに対応
デメリット
- WQHD・320Hzだけで考えると価格は高め
- USB-CからPCへの給電はできない
- 表示色は約1,670万色
- 320Hzを活かすにはPC側にも高い性能が必要
EX271QMの基本スペック・価格
| 項目 | EX271QM |
|---|---|
| 画面サイズ | 27インチ |
| 解像度 | 2560×1440(WQHD) |
| パネル | IPS・ノングレア |
| 最大リフレッシュレート | 320Hz |
| 応答速度 | 1ms GtG |
| VRR | FreeSync Premium |
| 輝度 | 400cd/㎡ |
| コントラスト比 | 1000:1 |
| 色域 | DCI-P3 95% |
| 表示色 | 約1,670万色 |
| HDR | HDR10 |
| HDMI | HDMI 2.1×2 |
| DisplayPort | DisplayPort 1.4×1 |
| USB-C | 映像入力・データ転送対応/給電なし |
| スピーカー | 2.5W×2 |
| ヘッドホン端子 | あり |
| 高さ調整 | 100mm |
| スイーベル | 左右15° |
| チルト | -5~15° |
| VESA | 100×100mm |
| 本体サイズ | 約614×425~525×223mm |
| 重量 | 約6.5kg |
| 付属映像ケーブル | DisplayPort 1.4 |
| 保証 | 本体3年 |
| 参考価格 | 61,920円 |
| 価格確認日 | 2026年9月 |
画質|27インチWQHDはゲームと普段使いを両立しやすい

27インチとWQHDは相性のいい組み合わせです。フルHDより細部を表示しやすく、デスクトップの作業領域も広がります。それでいて4KほどGPUへの負荷が大きくないため、画質とフレームレートの両方を求めるゲーミング環境に合わせやすい解像度です。
EX271QMはIPSパネルを採用し、視野角は上下左右178°、色域はDCI-P3 95%。ゲームだけでなく、Web閲覧や動画視聴、一般的なPC作業まで1台でこなしやすい仕様です。
気になるのは表示色が約1,670万色であること。現在は約10.7億色表示のゲーミングモニターも珍しくないため、この部分だけを見ると6万円台の製品として突出した仕様ではありません。
HDR10にも対応していますが、HDR規格への対応だけで実際のHDR表現力が決まるわけではありません。EX271QMでは、HDRそのものよりも、後述するMOBIUZ独自の映像調整機能を重視したほうが製品の特徴をつかみやすいです。
ゲーミング性能|WQHD・320HzでFPSにも対応しやすい
EX271QMの大きな特徴が最大320Hzです。一般的な144Hzや180Hzよりさらに高い更新頻度を狙えるため、高fpsを出しやすいFPSや競技性の高いゲームと組み合わせやすくなっています。
応答速度は1ms GtGで、FreeSync Premiumやモーションブレ削減にも対応。27インチでは画面が大きすぎると感じるFPSプレイヤー向けに、24インチサイズで表示できるモードも用意されています。
ここで注意したいのは、320Hzモニターを使えばゲームが自動的に320fpsになるわけではないことです。WQHDで高いフレームレートを維持するには、ゲームによってはかなり高性能なCPUやGPUが必要になります。
AAAタイトルを最高画質で遊びながら320fpsを狙うような使い方ではなく、FPSでは画質設定を調整して高fpsを狙い、RPGなどではWQHDの画質を楽しむ。この使い分けのほうがEX271QMの特徴を活かしやすいでしょう。
機能性|320HzだけではないMOBIUZらしさが強み
EX271QMを安いWQHD・320Hzモデルと分けるのが、映像調整機能です。
ゲームに合わせて映像を調整できる機能が豊富
ゲームのアートスタイルに合わせて「ファンタジー」「Sci-Fi」「リアリスティック」の3種類から選べるGame Art Colorを搭載。さらにPCではColor Shuttleを利用することで、ゲーム画面を解析してカラー設定を適用するSmart Game Artを利用できます。
High Pixelコントラスト調整は、シーンの明暗に応じてコントラストを調整する機能です。グラデーション色補正も用意されており、単に高Hz化するのではなく、ゲームの映像表現にも手を入れている点がMOBIUZらしいところです。
Color VibranceやLight Tuner、FPSカウンターも利用できます。FPS用の補助機能だけに偏っていないため、複数ジャンルのゲームを遊ぶ人との相性がいい構成です。
スピーカーや目への配慮機能も備える
また、2.5W×2のスピーカーを内蔵しています。ヘッドセットや外付けスピーカーを使わないときでも、そのまま音を出せるのは地味ながら便利です。
ブルーライト軽減、フリッカーフリー、周囲の明るさや色温度に応じて表示を調整するVisual Optimizerなど、目への配慮機能も備えています。
接続性|HDMI 2.1×2とDP、USB-Cを使える

映像系統はHDMI 2.1×2、DisplayPort 1.4×1、USB Type-C×1です。PCに加えて複数のゲーム機などを接続しやすく、合計4系統の映像入力を使えるのは便利です。
USB-CはDisplayPort Alt Modeによる映像入力に対応していますが、ノートPCを充電するPower Deliveryには対応していません。USB-Cケーブル1本で映像出力とノートPC充電をまとめたい場合は、別のモニターを選ぶ必要があります。
※映像入力とノートPC給電を1本にまとめたい人は、USB-C対応ゲーミングモニターも比較しておくと選びやすくなります。
スタンド・設置|高さ調整があり位置を合わせやすい
スタンドは100mmの高さ調整に加えて、上下-5~15°のチルト、左右15°のスイーベルに対応しています。
特に高さを変えられるのは使いやすいポイントです。固定スタンドのモデルより、目線やデスク環境に合わせて画面位置を調整しやすくなっています。
奥行きは約223mmで、27インチのゲーミングモニターとして極端に場所を取る構造ではありません。VESA 100×100mmにも対応しているため、スタンドを外してモニターアームへ変更することもできます。
※デスク奥行きを広く使いたい場合は、ゲーミングモニターのモニターアームもあわせて確認できます。
ライバル比較|6万円台を払う理由があるか
EX271QMは、WQHD・320Hzという数字だけで見ると価格重視のモデルではありません。最大Hzが同じ競合が4万円台にあるため、約6万円を払うならMOBIUZ独自の映像機能やスピーカーまで使うかが判断の分かれ目です。
| モデル | 参考価格 | パネル | 最大Hz | 主な端子 | スタンド | 主な違い |
|---|---|---|---|---|---|---|
| BenQ EX271QM | 61,920円 | IPS | 320Hz | HDMI 2.1×2、DP1.4、USB-C | 高さ100mm・スイーベル | Smart Game Art、映像補正、スピーカー |
| MSI MAG 274QPF X32 | 45,800円 | Rapid IPS | 320Hz | HDMI 2.1×2、DP1.4a | 高さ130mm・スイーベル・ピボット | 約1.6万円安い、DisplayHDR 400、PIP/PBP |
| BenQ EX271QP | 51,588円 | IPS | 260Hz | HDMI 2.0×2、DP1.4 | チルト中心 | 同系統の映像機能を安く使える |
| BenQ EX271QMZ | 94,640円 | QD-OLED | 240Hz | HDMI 2.1×2、DP1.4、USB-C | 高さ調整対応 | 有機EL、P3 99%、約10.7億色 |
MSI MAG 274QPF X32と比較
価格差が最も気になるのがMAG 274QPF X32です。27インチWQHD、320Hz、IPS系パネル、HDMI 2.1×2という主要条件が近い一方、4万円台で購入できます。
さらに高さ調整範囲やピボットではMSIが有利です。320Hzを最優先して価格を抑えるなら、MAG 274QPF X32は強い比較対象になります。
EX271QMを選ぶ理由は、Smart Game ArtやGame Art Color、High Pixelコントラスト調整といったMOBIUZ独自の映像機能と、内蔵スピーカーです。高Hzだけでなく、さまざまなゲームの映像も楽しみたいなら、この差に価値を感じるかで判断すると分かりやすいでしょう。
EX271QPと比較
同じMOBIUZのEX271QPは、基本的な映像機能を引き継ぎながら最大260Hzへ抑えたモデルです。
価格差は約1万円。320Hzと高さ調整を重視するならEX271QMですが、260Hzで十分ならEX271QPのほうが予算を抑えられます。
EX271QMZと比較
画質をさらに重視するなら、上位候補としてEX271QMZがあります。QD-OLEDパネル、DCI-P3 99%、約10.7億色表示など、液晶のEX271QMとは方向性が大きく異なります。
その代わり価格は9万円台です。EX271QMは、OLEDまで予算を上げずに、高リフレッシュレートとMOBIUZの映像機能を両立したい人向けと考えると選びやすくなります。
EX271QMをおすすめする人・おすすめしない人
おすすめする人
- WQHD画質と高リフレッシュレートを両立したい人
- FPSだけでなくRPGやアクションゲームも遊ぶ人
- MOBIUZの映像調整機能に魅力を感じる人
- 内蔵スピーカーや高さ調整も欲しい人
- 27インチを普段使いしつつ、FPSでは小さく表示したい人
おすすめしない人
- 320Hzをできるだけ安く導入したい人
- USB-C給電を使いたい人
- 4Kの高精細表示を最優先する人
- OLEDの黒表現やコントラストを重視する人
まとめ
EX271QMは、WQHD・320HzにMOBIUZ独自の映像機能を組み合わせた、ゲームジャンルを選びにくい高性能モデルです。
価格だけなら安い320Hzモデルがありますが、高速表示だけでなくゲームの映像表現や使い勝手まで重視する人なら候補になります。価格重視ならMSI、260Hzで十分ならEX271QPも比較して選びましょう。
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