動画編集とゲームの両方に使うなら、解像度やリフレッシュレートだけでなく、色域と色精度も確認する必要があります。
この記事では、フルHDの入門モデルから4K・5K2Kの高性能モデルまで、動画編集にも使いやすいゲーミングモニター9機種を紹介します。
※解像度、Hz、パネル、接続端子などの基本から整理したい人は、先にゲーミングモニターの選び方 完全版を確認しておくと比較しやすくなります。
この記事でわかること
- 動画編集もできるおすすめゲーミングモニター9選
- 解像度・色域・色精度の選び方
- IPS・Mini LED・OLEDの違い
結論:総合おすすめはLG 27G850A-B
動画編集とゲームを1台でこなすなら、総合おすすめはLG「27G850A-B」です。
4K・240HzとフルHD・480Hzを切り替えられ、ハードウェアキャリブレーションにも対応。OLEDの焼き付きを避けながら、4K編集と高性能ゲームを両立したい人に向いています。
※動画編集以外のデスクワークも含めて候補を広げるなら、仕事と兼用できるゲーミングモニターも参考になります。
30秒でわかるおすすめ診断

| 重視する条件 | おすすめモデル |
|---|---|
| 動画編集とゲームの総合バランス | LG 27G850A-B |
| フルHD動画編集を低予算で始めたい | ASUS ROG Strix XG259CS-J |
| 大きな32インチ4Kを低予算で選びたい | AOC U32G4/11 |
| 高輝度なHDR映像を確認したい | IODATA EX-GDU271JLAQD |
| WQHDのOLEDを低予算で選びたい | MSI MAG 272QP QD-OLED X24 |
| 27インチ4K OLEDを選びたい | Dell AW2725Q |
| 32インチ4K OLEDを価格重視で選びたい | MSI MAG 322UP QD-OLED E16 |
| 色調整・USB-C・ゲーム性能をまとめて重視 | LG 32GX870B-B |
| 横に広いタイムラインとUSB-Cが必要 | Dell AW3926QW |
動画編集向けゲーミングモニターのメリット・デメリット
メリット
- 編集とゲームを1台にまとめられる:高解像度と高リフレッシュレートを両立できる
- 広色域モデルを選べる:DCI-P3などを広く表示できる製品が多い
デメリット
- 高性能モデルは価格が上がる:4K、OLED、Mini LED、USB-Cなどを組み合わせると高価になりやすい
- OLEDは固定表示に注意:編集ソフトのメニューやタイムラインを長時間表示すると焼き付きの可能性がある
おすすめ9機種の比較表
| モデル | サイズ・解像度 | パネル | 最大Hz | 色・編集機能 |
|---|---|---|---|---|
| LG 27G850A-B | 27型 4K | Nano IPS Black | 4K 240Hz FHD 480Hz | DCI-P3 99% 約10.7億色 ハードウェアキャリブレーション |
| ASUS ROG Strix XG259CS-J | 24.5型 フルHD | Fast IPS | 180Hz | sRGB 110% キャリブレーションレポート USB-C映像入力 |
| AOC U32G4/11 | 31.5型 4K | Fast IPS | 4K 160Hz FHD 320Hz | sRGB 119% DCI-P3 95% 色精度E<2 |
| IODATA EX-GDU271JLAQD | 27型 4K | 量子ドット Mini LED・IPS | 4K 180Hz FHD 360Hz | DCI-P3 98% Adobe RGB 100% DisplayHDR 1400 |
| MSI MAG 272QP QD-OLED X24 | 26.5型 WQHD | QD-OLED | 240Hz | DCI-P3 99% Delta E≦2 約10.7億色 |
| Dell AW2725Q | 26.7型 4K | QD-OLED | 240Hz | DCI-P3 99% 約10.7億色 Dolby Vision |
| MSI MAG 322UP QD-OLED E16 | 31.5型 4K | QD-OLED | 165Hz | DCI-P3 99% Delta E≦2 USB-C映像入力 |
| LG 32GX870B-B | 31.5型 4K | タンデムOLED | 4K 240Hz FHD 480Hz | DCI-P3 99.5% ハードウェアキャリブレーション USB-C 90W |
| Dell AW3926QW | 39型 5K2K | タンデムOLED | 5K2K 165Hz WFHD 330Hz | DCI-P3 99% 平均Delta E<2 USB-C 90W・KVM |
動画編集もできるゲーミングモニターの選び方

編集する動画に合わせて解像度を選ぶ
編集する動画の解像度に合わせて選ぶのが基本です。フルHD動画ならフルHD以上、4K動画の細部まで確認したいなら4Kモニターを選びましょう。
| 解像度 | 向いている編集 | 注意点 |
|---|---|---|
| フルHD | ゲーム実況、配信、YouTube入門 | 作業領域が狭く、4K素材を等倍表示できない |
| WQHD | フルHD動画とゲームのバランス | 4K編集の確認には不十分 |
| 4K | 4K動画、細部確認、広い作業領域 | PCへの負荷が高い |
| 5K2K | 4Kプレビューと横長タイムライン | 設置スペースと高いPC性能が必要 |
筆者の使用環境:仕事や一般用途では27インチ・4K・IPSモニターを使っています。文字や画像を細かく表示でき、画面全体も見渡しやすいため、27インチ4Kは精細さと扱いやすさのバランスを重視する人に向いています。
※4Kと高リフレッシュレートを両立する候補は、4K・240Hzゲーミングモニターおすすめで比較できます。横長のタイムラインを重視する人は、ウルトラワイドゲーミングモニターおすすめも確認しておきましょう。
色域と色精度を分けて確認する
色域は表示できる色の範囲、色精度は指定された色をどれだけ正確に表示できるかを示します。色域が広くても、色が正確とは限りません。
- sRGB・DCI-P3:表示できる色の範囲
- Delta E:基準色とのずれ。数値が小さいほど色差が少ない
- 工場出荷時キャリブレーション:出荷前に色を調整している
- ハードウェアキャリブレーション:対応機器を使ってモニター内部を調整できる
※sRGB、DCI-P3、Adobe RGBの違いや用途別の目安は、ゲーミングモニターの色域ガイドで詳しく整理しています。
表示色と階調を確認する
約10.7億色表示に対応するモニターは、約1,670万色のモデルより細かな色の変化を表現しやすく、グラデーションのバンディング(グラデーションの色の境目が帯状に見える現象)を抑える判断材料になります。
ただし、10bit表示には対応するGPU、接続方法、編集ソフト、素材が必要です。
IPS・Mini LED・OLEDから選ぶ
| 方式 | 主な強み | 主な注意点 |
|---|---|---|
| IPS | 視野角が広い、固定画面に強い、仕事と兼用しやすい | 黒やコントラストはOLEDに劣る |
| Mini LED液晶 | 高輝度HDR、焼き付きなし | 明暗の境界にハローが出る場合がある |
| OLED | 深い黒、高コントラスト、高速応答 | 固定表示による焼き付きに注意 |
長時間の編集や仕事にも使うならIPS、HDRの明るさを重視するならMini LED、黒表現やゲーム性能を優先するならOLEDが候補です。
※OLEDの焼き付き対策や液晶との違いは、有機ELゲーミングモニターまとめで確認できます。量子ドット+Mini LEDとQD-OLEDを比べるなら、量子ドットゲーミングモニターおすすめも参考になります。
HDR編集では認証だけで判断しない
DisplayHDRの等級やピーク輝度は、HDR映像を表示する能力を比べる目安です。ただし、認証だけで実際のHDR画質や色精度が決まるわけではありません。
今回紹介する製品は一般的な動画制作でHDRを確認する用途には使えますが、業務用リファレンスモニターの代わりになるとは限りません。
※DisplayHDR、True Black、Mini LEDの違いは、HDR対応ゲーミングモニターまとめで比較できます。
24~39インチから作業環境に合わせて選ぶ
| サイズ | 特徴 |
|---|---|
| 24~25インチ | フルHDと相性がよく、低予算で始めやすい |
| 27インチ | 画面全体を見やすく、WQHD・4Kを選べる |
| 31.5~32インチ | 4Kの文字や編集画面を大きく表示しやすい |
| 39インチ・21:9 | 横長のタイムラインや複数パネルを並べやすい |
机の奥行き、視聴距離、ゲーム時の視線移動まで含めて選びましょう。
USB-C・KVM・PIP/PBPを確認する
ノートPCで編集する場合は、USB-Cが映像入力と給電の両方に対応するか確認してください。
- USB-C映像入力・90W給電:32GX870B-B、AW3926QW
- USB-C映像入力・15W給電:MAG 272QP QD-OLED X24、MAG 322UP QD-OLED E16
- USB-C映像入力・7.5W給電:XG259CS-J
- USB-Cは映像入力非対応:AW2725Q
KVMは2台のPCでキーボードとマウスを共有する機能、PIP/PBPは複数の映像を同時表示する機能です。
※USB-C映像入力の有無や給電W数が異なる候補は、USB-C対応ゲーミングモニターまとめで比較できます。
高リフレッシュレートはゲーム用途を基準に選ぶ
動画編集だけなら240Hzや480Hzは必須ではありません。ゲームも快適に遊びたい場合や、高fpsのゲーム映像を確認したい場合に価値があります。
4K・高Hzを使うには高性能なGPUも必要です。モニターの最大Hzと、ゲームで実際に出せるfpsは分けて考えましょう。
※編集とゲームを両立するPC構成は、ゲーミングPCの選び方 完全版で整理しています。遊ぶタイトルごとの性能目安は、ゲーム別おすすめPCスペック一覧で確認できます。
動画編集もできるゲーミングモニターおすすめ9選
LG 27G850A-B
| 画面サイズ | 27インチ |
| パネル | Nano IPS Black アンチグレア |
| 解像度・最大Hz | 4K・240Hz フルHD・480Hz |
| 応答速度 | 1ms(GTG・Faster設定時) |
| 色表示 | DCI-P3 99% 約10.7億色 |
| HDR | DisplayHDR 600 |
| 編集向け機能 | 工場出荷時調整 ハードウェアキャリブレーション |
27G850A-Bは、ハードウェアキャリブレーションとデュアルモードを備えた4K IPSモデルです。
USB-C映像入力はありませんが、OLEDの焼き付きを避けながら、4K編集と高性能ゲームを両立したい人に最もおすすめです。
ASUS ROG Strix XG259CS-J
| 画面サイズ | 24.5インチ |
| パネル | Fast IPS アンチグレア |
| 解像度・最大Hz | フルHD・180Hz |
| 応答速度 | 1ms(GTG) |
| 色表示 | sRGB 110% 約1,670万色 |
| HDR | DisplayHDR 400 |
| 編集向け機能 | キャリブレーションレポート USB-C映像入力・7.5W給電 |
XG259CS-Jは、フルHD動画の編集とゲームを低予算で始めたい人向けです。キャリブレーションレポートが付属し、高さ、左右、縦回転も調整できます。
USB-Cは映像入力に対応しますが、給電は7.5Wです。ゲーム実況、配信、YouTube用のフルHD動画を中心に編集する入門者に向いています。
AOC U32G4/11
| 画面サイズ | 31.5インチ |
| パネル | Fast IPS |
| 解像度・最大Hz | 4K・160Hz フルHD・320Hz |
| 応答速度 | 4K 0.5ms/FHD 0.3ms(MPRT) |
| 色表示 | sRGB 119% DCI-P3 95% 約1,670万色 |
| 色精度 | E<2 |
| HDR | DisplayHDR 400 |
U32G4/11は、色精度E<2と調整範囲の広いスタンドを備えた32インチ4Kモデルです。
表示色は約1,670万色で、USB-Cとローカルディミングはありません。SDR動画やYouTube編集で大きな4K画面を低予算で使いたい人に向いています。
IODATA EX-GDU271JLAQD
| 画面サイズ | 27インチ |
| パネル | 量子ドット+Mini LED IPS・非光沢 |
| 解像度・最大Hz | 4K・180Hz フルHD・360Hz |
| 応答速度 | 0.5ms(GTG・特定設定時) |
| 色表示 | DCI-P3 98% Adobe RGB 100% sRGB 100% 約10.7億色 |
| HDR | DisplayHDR 1400 2304ゾーン |
EX-GDU271JLAQDは、DisplayHDR 1400と2304ゾーンのローカルディミングを備えた4K Mini LEDモデルです。
色域は広い一方、Delta Eやハードウェアキャリブレーションの記載はありません。厳密な色合わせより、HDRの明るさとゲーム性能を重視する人におすすめです。
MSI MAG 272QP QD-OLED X24
| 画面サイズ | 26.5インチ |
| パネル | QD-OLED ハーフグレア |
| 解像度・最大Hz | WQHD・240Hz |
| 応答速度 | 0.03ms(GTG) |
| 色表示 | DCI-P3 99% Adobe RGB 98% 約10.7億色 |
| 色精度 | Delta E≦2 |
| 接続性 | USB-C映像入力・15W給電 PIP/PBP |
MAG 272QP QD-OLED X24は、工場出荷時調整とDelta E≦2に対応するWQHD OLEDです。
4K素材を等倍では表示できません。フルHD動画やゲーム実況を編集しながら、OLED画質と240Hzゲームを楽しみたい人に向いています。
Dell AW2725Q
| 画面サイズ | 26.7インチ |
| パネル | QD-OLED 反射防止 |
| 解像度・最大Hz | 4K・240Hz |
| 応答速度 | 0.03ms(GTG) |
| 色表示 | DCI-P3 99% 約10.7億色 |
| HDR | DisplayHDR True Black 400 Dolby Vision |
| 主な特徴 | 166PPI PIP/PBP |
AW2725Qは、27インチクラスに4K解像度を詰め込んだ166PPIのQD-OLEDです。
USB-Cはデータ転送と最大15W給電用で、映像入力には使えません。デスクトップPCで4K編集と高画質ゲームを行いたい人に向いています。
MSI MAG 322UP QD-OLED E16
| 画面サイズ | 31.5インチ |
| パネル | QD-OLED ハーフグレア |
| 解像度・最大Hz | 4K・165Hz |
| 応答速度 | 0.03ms(GTG) |
| 色表示 | DCI-P3 99% Adobe RGB 97.5% 約10.7億色 |
| 色精度 | Delta E≦2 |
| 接続性 | USB-C映像入力・15W給電 PIP/PBP |
MAG 322UP QD-OLED E16は、工場出荷時調整とDelta E≦2に対応する32インチ4K OLEDです。
USB-Cで映像入力できますが、給電は15WでKVMもありません。ノートPCへの高給電より、大きな4K画面と色精度を優先する人に適しています。
LG 32GX870B-B
| 画面サイズ | 31.5インチ |
| パネル | プライマリーRGBタンデムOLED アンチグレア |
| 解像度・最大Hz | 4K・240Hz フルHD・480Hz |
| 応答速度 | 0.03ms(GTG) |
| 色表示 | DCI-P3 99.5% 約10.7億色 |
| HDR | DisplayHDR True Black 500 ピーク1500cd/㎡ |
| 編集向け機能 | ハードウェアキャリブレーション USB-C映像入力・90W給電 |
32GX870B-Bは、ハードウェアキャリブレーションとUSB-C映像入力・90W給電を備えた上位モデルです。
価格より、動画編集、ノートPC接続、HDR、ゲーム性能の総合力を優先する人に向いています。
Dell AW3926QW
| 画面サイズ | 39インチ・1500R |
| パネル | タンデムOLED 反射防止 |
| 解像度・最大Hz | 5120×2160・165Hz 2560×1080・330Hz |
| 応答速度 | 0.03ms(GTG・最速モード) |
| 色表示 | DCI-P3 99% 約10.7億色 |
| 色精度 | 平均Delta E<2 |
| 接続性 | USB-C映像入力・90W給電 KVM・PIP/PBP |
AW3926QWは、4Kと同じ縦2160ピクセルを保ちながら横方向を広げた5K2Kウルトラワイドです。タイムラインや各種パネルを並べやすくなっています。
横幅は約92cmあるため、十分な設置スペースがあり、編集画面の広さを最優先する人に向いています。
購入前に注意したいポイント

OLEDは編集画面の固定表示に注意する
動画編集ソフトでは、メニューやタイムラインを同じ位置へ長時間表示します。OLEDでは、このような固定表示が焼き付きの原因になる可能性があります。
自動スリープ、タスクバーの自動非表示、パネルメンテナンスを利用し、保証内容も確認してください。
4K・5K2K編集にはPC性能も必要
4K素材、複数エフェクト、高画質ゲームを扱う場合は、GPU、CPU、メモリ、ストレージの性能も確認しましょう。
※動画編集以外の用途や価格帯も含めて候補を広げるなら、ゲーミングモニターおすすめ比較も判断材料になります。
動画編集向けゲーミングモニターをおすすめする人・しない人
おすすめする人
- 動画編集とゲームを1台のモニターで行いたい
- 高解像度と高リフレッシュレートを両立したい
- 色域や色精度を確認して選びたい
おすすめしない人
- ゲームをせず、高リフレッシュレートが必要ない
- 放送・映画納品向けの専用リファレンス環境が必要
- 色管理より購入価格の安さだけを優先したい
まとめ
迷った場合は、総合力ならLG 27G850A-B、低予算のフルHDならXG259CS-J、大画面4KならU32G4/11、HDR重視ならEX-GDU271JLAQDを基準に比較しましょう。
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