LG「25G590B-B」は、フルHDで最大1000Hzのリフレッシュレートに対応した、24.5インチのゲーミングモニターです。FPSなどの競技性が高いゲームで、少しでも滑らかな表示を求める人に向けた、かなり尖ったモデルとなっています。
注目したいのは、解像度を下げずに1000Hz駆動できること。ただし、参考価格は179,000円と高額です。重要なのは、1000Hzという数字よりも、その性能を自分のPC環境でどこまで活かせるか。 本記事では、製品仕様や販売情報をもとに、競合との違いも含めて購入前の判断材料を整理します。
結論|LG 25G590B-Bは買いか
競技ゲームで少しでも有利な環境を追求したい人には、非常に魅力的な1台です。 フルHDのまま1000Hz表示でき、残像低減機能やVRRも備えています。
とはいえ、約18万円という価格を考えると、万人にはおすすめできません。普段のゲームで500fps程度までしか出せないなら、500~610Hzの競合モデルでも十分満足できる可能性があります。
購入する価値があるのは、すでに高速なPC環境を持ち、さらに上の表示性能を本気で求める人でしょう。
30秒診断|こんな人に向いている?
https://www.lg.com/jp/monitors/gaming-monitors/25g590b-b/
| やりたいこと・購入条件 | 判定 |
|---|---|
| FPSで少しでも滑らかな表示を追求したい | ◎ 向いている |
| 高fpsを出せるPCがあり、競技プレイを重視する | ◎ 向いている |
| FPSだけでなく動画や普段使いにも利用したい | ○ 対応できる |
| 400~500fps程度の環境で遊ぶことが多い | △ 500Hzクラスも比較 |
| できるだけ安く高Hz環境を整えたい | × 向いていない |
| PS5をメインにプレイしたい | × 過剰なスペック |
| 4Kの高画質や映像美を重視したい | × 別モデルがおすすめ |
メリット・デメリット
メリット
- フルHDでネイティブ1000Hz駆動に対応
- MBR ProやVRRなど競技向け機能が充実
- IPSパネルで普段使いの画質も確保
- 高さ・角度調整が充実したスタンド
デメリット
- フルHDとしては約18万円と高額
- 1000Hzを活かすにはPC側にも高い性能が必要
- MBR ProとVRRは同時使用できない
- 解像度はフルHD止まり
基本スペック・価格
| 項目 | LG 25G590B-B |
|---|---|
| 発売日 | 2026年10月 |
| 画面サイズ | 24.5インチ |
| 解像度 | フルHD(1920×1080) |
| パネル | IPS/非光沢 |
| 最大リフレッシュレート | 1000Hz(ネイティブ) |
| 応答速度 | 1ms(GTG) |
| VRR | FreeSync Premium/G-SYNC Compatible |
| 残像低減 | MBR Pro |
| 輝度 | 400cd/㎡(標準) |
| コントラスト比 | 1000:1 |
| 色域 | sRGB 99%/DCI-P3 90% |
| HDR | HDR10/DisplayHDR 400認証 |
| 映像入力 | HDMI 2.1×2/DisplayPort 2.1×1 |
| 音声 | 4極ヘッドセット端子 |
| スピーカー | 非搭載 |
| スタンド | 高さ・チルト・スイーベル |
| VESAマウント | 100×100mm |
| 付属映像ケーブル | DisplayPortケーブル(1.8m) |
| 保証 | 3年間 |
| 参考価格 | 179,000円(税込) |
| 価格確認 | 2026年10月 |
画質|競技向けながら普段使いにも十分なIPSパネル
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25G590B-Bは、eスポーツで定番の24.5インチ・フルHDという組み合わせです。
27インチ以上のモニターと違い、画面全体を視界に収めやすく、FPSで画面の端にある情報まで把握しやすいサイズ。解像度もフルHDなので、WQHDや4Kに比べて高fpsを狙いやすいメリットがあります。
IPSパネルで動画や一般作業にも使いやすい
超高リフレッシュレートの競技向けモニターにはTNパネルを採用した製品もありますが、本機はIPSパネルです。
視野角が広く、色域もsRGB 99%、DCI-P3 90%をカバー。ゲームだけでなく、YouTubeなどの動画視聴やWeb閲覧、一般的なPC作業にも使いやすい画質を備えています。
DisplayHDR 400認証も取得しています。ただし、コントラスト比は1000:1の一般的なIPS液晶なので、OLEDや高性能なMini LEDのような深い黒や強い明暗表現まで期待する製品ではありません。
約18万円の価値は画質ではなく、圧倒的なリフレッシュレートにあります。
ゲーミング性能|1000Hzを活かせるかが最大の判断ポイント
毎秒1000回の画面更新が可能で、500Hzのモニターと比べると、表示の更新間隔は2msから1msに短縮されます。
敵の動きを追い続けるトラッキングや、素早く視点を動かすフリック操作などで、より細かな動きを表示できる可能性があります。
ただ、1000Hzだからといって必ず勝率が上がるわけではありません。実際の見え方には、ゲームのfps、液晶の応答特性、残像低減機能なども関係します。
1000Hzを活かすPC性能はある?
1000Hzはモニター側の更新性能であり、ゲームが自動的に1000fpsで動くわけではありません。
例えば、ゲーム中に500fps前後しか出ないのであれば、1000Hzモニターでも新しいゲーム映像が毎秒1000枚届くわけではないため、500Hzクラスとの差は小さくなります。
もちろん、1000Hz駆動による表示タイミングの違いはありますが、それだけに大きな差額を払う価値があるかは慎重に考えたいところです。ほかの高リフレッシュレートモデルも比較したい場合は、240Hz以上のゲーミングモニターも参考になります。
FortniteやOverwatch 2では1000Hzを活かせる?
25G590B-Bの公式サイトには、実際のGPUを使用してフルHD・1000Hzでの動作を検証したゲームタイトルが紹介されています。
| ゲームタイトル | 検証に使用されたGPU |
|---|---|
| Fortnite | GeForce RTX 5090 |
| Battlefield | GeForce RTX 5090 |
| Overwatch 2 | Radeon RX 7700 XT |
| PUBG: BATTLEGROUNDS | Radeon RX 7700 XT |
| League of Legends | Radeon RX 7700 XT |
気になるのはFortniteです。検証にはRTX 5090が使われており、2026年10月には単体で100万円を超える販売価格も見られるほど高額なGPUです。
一方、Overwatch 2やPUBGでは、比較的購入しやすいRX 7700 XTが使用されています。
RTX 5090がFortniteで必須というわけでも、RX 7700 XTならPUBGで常に1000fps出るというわけでもありません。
実際にはCPU性能や画質設定、マップ、戦闘状況などによってfpsが変化します。
特に対戦ゲームでは、何も起こっていない場面で一瞬1000fpsに到達することより、敵が多く表示される場面でも高fpsを維持できるかが重要です。
購入するなら、普段プレイしているタイトルで、どの程度のfpsを安定して出せるかを判断基準にしましょう。PCの買い替えも考えているなら、ゲーミングPCの選び方 完全版でCPU・GPUの選び方を確認できます。
MBR ProとVRRの使い分け
25G590B-Bは、残像感の軽減を狙う「MBR Pro」を搭載しています。
バックライトを制御して動いている物体を見やすくする機能で、素早く移動する敵を追うFPSとの相性が期待できます。
また、G-SYNC CompatibleとFreeSync Premiumにも対応。VRRによって、ゲームのfps変動に合わせて表示を調整し、画面のズレやカクつきを抑えられます。
ただし、MBR Proを有効にするとVRRは無効になります。
高fpsを安定して出せる環境ならMBR Proを試し、fpsの変動が大きいゲームではVRRを使う、といった使い分けが考えられます。
なお、MBR Proはバックライトの制御によってちらつきを感じる場合があるため、普段の作業や動画視聴ではオフにしておくのが無難です。
機能性|競技プレイを助ける機能が充実
ブラックスタビライザーは暗い場所を見やすく調整する機能で、クロスヘアは画面中央に照準を表示できます。DASモードは映像処理による遅延を抑える機能で、自動的に動作します。
また、UltraGear AIシリーズとして、次のAI機能も用意されています。
- AI Scene Optimization: ゲームや動画など、表示内容に合わせて画質を自動調整
- AI Sound: 音声・効果音・BGMを分析し、モニターに接続したヘッドホンの音を調整
競技向けとしては、AI機能よりもブラックスタビライザーや残像低減機能のほうが購入判断に直結するでしょう。
接続性|HDMI・DisplayPortともに1000Hz対応
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映像入力はHDMI 2.1が2基、DisplayPort 2.1(UHBR20)が1基です。
どちらも仕様上はフルHD・最大1000Hzの入力に対応しています。PC側も対応した映像出力や帯域幅が必要になるため、GPUの種類だけでなく、使用する端子やケーブルも重要です。
USB Type-C端子もありますが、こちらはソフトウェア更新や4極ヘッドセットのマイク機能などに使用するアップストリーム接続用です。USB-C映像入力やノートPCへの給電用ではありません。
なお、PS5の映像出力は最大120Hzです。本機でもPS5を接続して遊べますが、1000Hzという最大の強みは活かせません。
スタンド・設置|画面位置を細かく調整できる
| 調整項目 | 対応範囲 |
|---|---|
| 高さ調整 | 135mm |
| チルト(前後) | 前-5°~後35° |
| スイーベル(左右) | 左右90° |
| VESAマウント | 100×100mm |
自分の姿勢や目線に合わせて高さと角度を調整できるため、競技プレイで画面位置を固定したい人にも便利です。
スタンドはコンパクトな設計で、マウスを大きく動かすためのスペースも確保しやすくなっています。
また、標準保証は3年間。LG公式オンラインショップで購入し、製品登録を行った場合は最長5年間の保証が適用されるため、高額なモニターとしては安心材料のひとつです。
ライバル比較|同価格帯でどの位置にあるか
500~600Hzクラスにも有力な製品があり、価格差は無視できません。1000Hzを必要とするかによって、評価が大きく変わります。価格帯別に候補を見たい人は、FPS向けゲーミングモニターおすすめも比較しておきましょう。
| モデル | 参考価格 | パネル・サイズ | 最大Hz | 主な違い |
|---|---|---|---|---|
| LG 25G590B-B | 179,000円 | IPS・24.5型 | 1000Hz | ネイティブ1000Hz・MBR Pro |
| BenQ ZOWIE XL2586X+ | 177,000円 | TN・24.1型 | 600Hz | DyAc 2・競技向け調整機能 |
| ASUS ROG Strix XG248QSG Ace | 129,800円 | Super TN・24.1型 | 610Hz | ELMB 2・高さ160mm調整 |
| JAPANNEXT X-500(JN-IPS24X500FR-H-C6) | 54,800円 | IPS・24.5型 | 500Hz | USB-C 65W・KVM |
※価格は2026年10月の税込参考価格です。販売店や時期によって変動します。
約18万円を出すなら、ZOWIEも比較したい
Hzの数字ではLGが有利ですが、ZOWIEには残像低減技術「DyAc 2」やゲーム向けの画質調整機能があります。
特にCounter-Strike 2などで、ZOWIE独自の表示や操作環境を重視するなら比較する価値があります。
ただし、最大Hzが高いからLGの実際の残像が少ない、あるいはZOWIEのほうが入力遅延が小さい、といった優劣まで判断できるわけではないです。
価格を抑えるならASUSやJAPANNEXT
ASUSはLGより約5万円安く、600Hz前後で満足できるなら、かなり現実的な選択肢です。
JAPANNEXT X-500はUSB-C給電やKVM機能もあるため、ゲームと一般作業を兼用したい人にも選びやすいモデルです。
500Hzから1000Hzへの違いに約12万円を払えるか。 ここがLGを選ぶうえで最も大きな分かれ目です。
実際のゲーム環境で500fps前後が上限なら、無理にLGを選ぶより、浮いた予算をPCの性能強化などに回すほうが満足度は高いかもしれません。
LG 25G590B-Bをおすすめする人・おすすめしない人
おすすめする人
- FPSなどの競技ゲームで、表示性能を限界まで追求したい人
- 高fpsを安定して出せるPC環境をすでに持っている人
- TNパネルではなくIPSパネルの1000Hzモニターが欲しい人
- 価格よりも、現在の最先端クラスの表示性能を優先する人
おすすめしない人
- 500Hz前後でも十分に満足できる人
- 一般的なゲーミングPCで、さまざまなゲームを楽しみたい人
- 高画質のRPGや動画視聴を主な用途にする人
- モニターの予算を抑え、PC本体にもお金をかけたい人
まとめ|1000Hzの価値はプレイ環境次第
LG 25G590B-Bは、フルHD・ネイティブ1000Hzという非常に珍しい性能を持った、競技志向のゲーミングモニターです。
ただし、参考価格179,000円は簡単におすすめできる金額ではありません。普段のゲームでどれだけ高fpsを維持できるかが、購入価値を左右します。
競技プレイで限界を追求する人には魅力的ですが、一般的なゲーマーなら、現状では500~610Hzクラスを選ぶほうが現実的でしょう。
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