Bluetoothスピーカーはケーブルをつながずに音を楽しめるので、設置場所を選びやすく、部屋もスッキリします。
便利な一方、動画やゲームでは映像と音のズレが気になることもあります。
そこでこの記事では、低遅延コーデックaptX LLに対応したBluetoothスピーカーを紹介します。購入候補と生産完了した旧モデルを分け、送信機の選び方も解説します。
※まず仕組みから整理したい人は、Bluetoothまわりの基本がわかるゲーミングPCにBluetoothを後付けする方法も先に見ておくと理解しやすいです。
低遅延コーデックaptX LLとは

aptX LL(aptX Low Latency)は、音声の遅延を抑えるBluetoothコーデックです。対応機器を組み合わせると、伝送時の遅延を40ms未満に抑えることを目指した方式です。
SBCやAACよりも音ズレを抑えやすいことが特徴ですが、実際の遅延は接続機器や再生環境によって変わります。「aptX対応」と「aptX LL対応」は別なので、購入時はコーデック名まで確認してください。
aptx LLは映画や動画の口の動きと音を合わせたいときに向いています。反応の速さが重要な対戦ゲームなら、有線接続や2.4GHzワイヤレスも候補に入れましょう。
※イヤホン側の選び方も見たい人は、低遅延ワイヤレス&有線ゲーミングイヤホン11選も参考になります。
aptX LLを利用するには

aptX LLを使うには、スピーカーなどの受信側と、テレビやPCにつなぐ送信側の両方がaptX LLに対応している必要があります。
テレビやPCがaptX LLに対応していなくても、音声出力端子に対応するBluetooth送信機を接続すれば利用できる場合があります。送信機の接続端子と、実際にaptX LLで接続できるかを確認しましょう。
※PC接続の考え方を整理したい人はゲーミングPCにBluetoothを後付けする方法も見ておくと失敗しにくいです。
aptX LL対応Bluetoothスピーカーの購入候補
まず、購入候補となるモデルを紹介します。400-SP106とEZ4-SP106は仕様がほぼ同じため、価格や販売条件を比較して選ぶのがよいでしょう。
サンワダイレクト 400-SP106
| Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.0 |
| 本体重量 | 約365g |
| 対応コーデック | SBC、aptX、aptX LL aptX HD |
| 通信距離 | 最大約10m |
| 連続再生時間 | 約24時間 |
aptX LLと3.5mmの有線入力に対応する、据え置き・持ち運び兼用のスピーカーです。Bluetoothで低遅延接続する場合は、aptX LL対応の送信機が別途必要になることがあります。
約50%の音量で最大約24時間再生でき、IPX7の防水性能と10Wの出力を備えています。ゲームや動画のほか、キッチンやアウトドアでも使いたい人に向いています。
サンワダイレクト 400-SP090
| Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.0 |
| 本体重量 | 約175g |
| 対応コーデック | SBC、aptX、aptX LL aptX HD |
| 通信距離 | 最大約10m |
| 連続再生時間 | 約11時間 |
aptX LLとaptX HDに対応する、約175gのネックスピーカーです。aptX LL対応の送信機と組み合わせれば、テレビやゲームの音ズレを抑えやすくなります。
ネック部分には柔らかいシリコン素材を採用。耳をふさがず、約11時間の連続再生とIPX5の防水性能に対応しています。
イーサプライ EZ4-SP106
| Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.0 |
| 本体重量 | 約365g |
| 対応コーデック | SBC、apt-X、apt-X LL apt-X HD |
| 通信距離 | 約10m |
| 連続再生時間 | 約24時間 |
aptX LL・IPX7防水・10W出力に対応するポータブルスピーカーです。400-SP106とサイズ・重量・主な仕様がほぼ共通で、販売店を比較する際の候補になります。
約50%の音量で最大約24時間再生でき、3.5mmの有線入力も利用できます。400-SP106と別タイプの製品としてではなく、価格・在庫・販売条件を比較して選びましょう。
生産完了・販売終了となったaptX LL対応スピーカー
以下はaptX LLに対応する旧モデルです。新品の流通在庫が残っている場合もありますが、現在の購入候補とは分けて紹介します。
シャープ AQUOSサウンドパートナー AN-SS2
| Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.0 |
| 本体重量 | 約88g |
| 対応コーデック | SBC、MPEG-2 AAC aptX、aptX LL |
| 通信距離 | 約10m |
| 連続再生時間 | 約16時間 |
Bluetooth送信機が付属する、約88gのネックスピーカーです。テレビに送信機を接続すれば、Bluetoothを内蔵していないテレビでも音を耳元で聴けます。
耳をふさがずに使えるため、テレビを見ながら周囲の声にも気付きやすい構造です。生産完了モデルなので、購入する場合は販売店の在庫と商品状態を確認してください。
パナソニック SC-MC30
| Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.0 |
| 本体重量 | 約155g |
| 対応コーデック | SBC、aptX、aptX LL |
| 通信距離 | 約10m |
| 連続再生時間 | 約10時間 |
テーブルなどに置いて使う小型スピーカーで、連続再生は約10時間。AC電源にも対応しているため、テレビの近くでも使いやすいモデルです。
送信機が付属し、あらかじめペアリングされています。販売終了した旧モデルのため、購入を検討する際は在庫と販売条件に注意してください。
アイリスオーヤマ MKH-150N
| Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.0 |
| 本体重量 | 約83g |
| 対応コーデック | SBC、aptX、aptX LL |
| 通信距離 | 約8m |
| 連続再生時間 | 約13時間 |
aptX LL対応の約83gのネックスピーカーです。MKH-150Nは送信機が付属しないモデルなので、テレビなどで低遅延接続する場合は対応する送信機も必要です。
音楽再生は最大約13時間で、耳をふさがずに使えます。生産終了モデルのため、購入時は流通在庫や付属品を確認してください。
JVC NAGARAKU SP-A7WT
| Bluetoothバージョン | Bluetooth 5.0 |
| 本体重量 | 約83g |
| 対応コーデック | SBC、aptX、aptX LL |
| 通信距離 | 約10m |
| 連続再生時間 | 約15時間 |
約83gのネックスピーカーで、IPX4相当の生活防水に対応します。aptX LL対応のBluetooth送信機が付属しており、テレビの音声をワイヤレスで聴けます。
連続再生は約15時間です。生産完了モデルのため、販売店で残っている在庫の条件を確認してください。
BluetoothスピーカーでなくてもaptX LLで接続する方法
テレビやPCからaptX LL対応スピーカーへ音を送るには送信機を使います。一方、Bluetooth非対応の有線スピーカーをワイヤレス化したい場合は、受信機能を備えた機器が必要です。
400-BTAD011は送信専用、400-BTAD008は送信・受信の両方に対応します。接続したい機器の役割と、aptX LLで利用する際の接続条件を確認して選びましょう。
※テレビやPCからもっとしっかり音を出したい人は、光デジタル出力付きサウンドカードのおすすめや、ゲーミングモニター用サウンドバーおすすめも合わせて見ると選択肢が広がります。
サンワダイレクト 400-BTAD011(送信専用)
テレビやPCの音をaptX LL対応スピーカーへ送るための送信機です。3.5mm・光デジタル・同軸デジタル入力を備えます。受信機能はないため、有線スピーカーをBluetooth化する用途には使えません。
サンワダイレクト 400-BTAD008(送受信対応)
送信機にも受信機にもなるモデルです。Bluetooth非対応の有線スピーカーに接続する場合は受信モードを使用。aptX LL対応スピーカーに送信する場合は送信モードで低遅延接続を設定します。なお、2台同時接続時はSBCになります。
まとめ
aptX LLは、送信側と受信側の両方が対応している場合に音ズレを抑えられるコーデックです。
購入するなら、まず400-SP106や400-SP090など販売を続けている製品を比較しましょう。生産完了モデルは在庫を確認し、音の遅れをさらに抑えたいゲームでは有線接続も検討してください。
次に読む







